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「…じゃあ…もう一本ね」
及川さんはそう言って再び蛍を狙った
蛍もボールを取ろうとするものの威力が強すぎて弾かれてしまった
「ツッキイイイ!!!」
忠が孝支先輩の肩を掴んで叫んでた
点数表を見てみると23対24であと一点で青城と同点になってしまう
コート内がちょっと騒がしくなったなぁと思ってそちらに目を向けると翔陽が蛍に何かを言っていた
「バレーボールはなぁ!ネットの”こっちっ側”にいる全員!!もれなく「味方」なんだぞ!!」
それはさっき龍が翔陽に行っていた言葉だった
すると大地さんが何かを指示して真ん中に大地さんがいるような形に変わった
「…孝支先輩、どうして大地さんはあんな形にしたんですか??」
きよちゃんのそばから離れて孝支先輩のもとへいく
「ああ、大地はレシーブが得意だから真ん中に大地が行く事によって守備範囲を広げるためだと思う」
「…なるほど」
だけど及川さんは蛍の真正面にサーブを打ち込んだ
「あんな端っこにいるのにピンポイントで…!」
「! でもコントロール重視の分威力はさっきより弱いです!」
「ツッキーッ!!」
………忠涙目だし
さっきよりも威力が弱まっていたおかげか蛍は相手チームにボールを返すことができた
「!上がった…!ナイス月島!!」
「蛍!ナイス!!」
「ヅッギーナ゛イ゛ズっ……!」
らっきょくんがスパイクを打ち込もうとしたとき誰もいなかったはずの場所に翔陽が駆けつけた
ワンタッチで烏野にチャンスボールがやってきた
翔陽が再びコートの端まで走り飛雄が上げたトスを打った
ボールは及川さんの横を通り過ぎた
体育館全体がシンとした空気の中審判の笛によって試合終了を告げた
青葉城西高校 対 烏野高校 23対25
セットカウント 2対1
勝者:烏野高校
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