×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

2






「良いかァ!バレーボールっつうのはなあ!




ネットの”こっちっ側”にいる全員!もれなく”味方”なんだよ!!



下手糞上等!!迷惑かけろ!!足を引っ張れ!!それを補ってやるための!!



”チーム”であり”センパイ”だ!!!」



………うわあ



なんかいいこと言ってんじゃんとか思ってた自分をぶん殴りたい気分だ



アイツただ単に先輩って言われたいだけじゃないの??




「ホレ「田中先輩」と呼べ!」



「田中先輩!」



「わはは!もう一回!」



「田中先輩!!」



「わはは!!」





「”先輩”て呼ばれたいだけだなアレ」



「ですよね…ちょっと感動した私はなんかバカを見た気がします」



孝支先輩の呟きに賛同する



「うん…でも田中がいて良かった…



ああいうことは絶対裏表なさ負うな奴が言うから効果があるんだよな…」



「それってなんか大地さんが言うと説得力無いみたいに聞こえますよ…」



「…ん?なんかいったか遥音?」



「イイエ、ナンニモイッテマセンヨー」



大地さんの顔を見て思わず怯んでしまった



まあ大地さんが言うと無理なのかな?



裏表なさそうってところがね…



「おっ 日向の顔色戻ってきたな」



大地さんがホッと息をついたところで第2セットが始まった



第2セットが始まってからすぐに速攻をしようと翔陽にトスを上げるもボールが手に当たらずそのまま空ぶった




周りも、翔陽も頭に?を浮かべていた




どうやら飛雄あげたトスが少し高かったみたいだ




悪いと謝った飛雄に許してやらなくもない、と言った翔陽は頭を思いっきり掴まれていた




勿論飛雄にね



相手チームからのサーブに力が正面から取る




そして飛雄にボールが渡り   






翔陽のスパイクが決まった




会場はしん…と静まったあとなんだなんだという声で溢れた




ここから反撃返しが始まる







prev next



list page select
bookmark (list)
text(91/71) chapter(2/2)