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「ねぇ、どこもおかしくない??」
くるりと後ろを振り向きながらお母さんに聞く
「大丈夫よ、可愛く仕上がってるから早く行きなさい
待たせてるんでしょ?」
ちょっと呆れながらも眉を下げて笑うお母さん
この質問は浴衣を着せてもらってもう何回聞いただろうか
「あ!うん、行ってきまーす!」
「いってらっしゃい、気を付けるのよ」
「うん!!」
今日は地元の神社でお祭りがある
ずっと前から蛍ちゃんと約束していたからこの日のために新しく買った浴衣を身にまとい家を出る
去年とは違う浴衣、新しい下駄
カランコロンと下駄の音が歩く度に聞こえてきて私の気分はさらに高くなる
「ふーんふふーん♪」
デートと言えば待ち合わせ、いつもは蛍ちゃんが家まで迎えに来てくれるんだけど今回はどうしてもって言ったら渋々だけど頷いてくれた
暫く歩いていると待ち合わせ場所に着いた
もう既に蛍ちゃんは待ち合わせ場所に着いていた様で音楽を聞きながら待っていた
少しでも早く蛍ちゃんの所に行きたくて自然と歩く足が早くなる
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