×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
1





今月末にある期末テストに向けて只今蛍ちゃんと放課後に2人で勉強中






場所は烏野高校の図書室






自分たちの家でも良かったんだけど
集中している人達が周りにいた方がもっと捗るんじゃないのかという私の提案で今に至る







ちなみに蛍ちゃんにバレー部の練習は無いのかと聞いてみたところ今日は体育館の点検日のため部活は休みらしい







「愛乃、手止まってるけど」






「あ、うん…ここが分からなくて」







躓いてしまうのはやっぱり数学







手が止まっていた私に気付いて隣に座っている蛍ちゃんが私のノートを覗く






問題を読んで私の解答を見てあぁ、と呟いた







「これはこっちの問題の応用だから計算がややこしくなってるだけ

だからこの公式とこの公式を使うんだよ」







「ほぉ…そうなんだ、なるほど」






まさか2つの公式を使うとは…






全然思いつかなかった







私、大丈夫かな…次のテスト







不安になりながらも教えてもらった通りに公式を当てはめ解いていく







「出来た!合ってるかな…これ合ってる?蛍ちゃん」







蛍ちゃんは自分のノートを見て私の解答と見比べて






「うん、合ってる」






ポン、と私の頭に手を乗せて笑った






それを見てほっと笑みが溢れた






「良かった、ありがとう蛍ちゃん」






お互い微笑み合っていると図書室のドアが開いた