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そう、この日はたまたま…本当にたまたま起きた出来事だった






屋上のドアノブの調子が悪いと言われていたため、昼休みを使って点検しようとしていた時だった







とりあえずどんな感じで調子が悪いのかを調べようとドアを開けた時外から声が聞こえてきた






初めは誰かがお昼ご飯を食べているのかなと思っていたけどよくよく聞いてみるとそうでは無かった






「……好きです、私…ずっと月島君の事が好きでした!

私と付き合って下さい」






まさか告白現場に立ち会うなんて…






それもよりによって自分の彼氏が






蛍ちゃんに限ってOKするなんて事は無いだろうとは思うけど




蛍ちゃん達のいる場所から私は見えないけど私から蛍ちゃん達はしっかりと見える




いけないとは分かっているけど気になってしまうのは仕方が無いと思う







「悪いけど、僕彼女いるんだけど」





うん、そうだよね





「っ知ってるけど、でも…私」





「あのさぁ、くどいんだよね…


第一僕はアンタの事なんか知らないし、アンタなんかと付き合うなんて有り得ないから」





「っ酷い!!」





「酷いって何?そもそも彼女がいるのに付き合ってなんて図々しいにも程があるだろ」





ん……?





ここまできてちょっと蛍ちゃんの言葉に疑問を持ち始めた






ちょっと言い過ぎなんじゃないかな…






女の子、ちょっと泣きそうだよ





彼女の事を考えて少し胸が痛くなった