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「#幼馴染」のBL小説を読む
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- ナノ -
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「ええ?!何その話!!私聞いてないよ!」

「あら??そうだったかしら……でももう決まったことだから、蛍ちゃんと一緒にお留守番よろしくね〜」

「え!お母さん?!ちょっと待ってよ!」


私の制止も虚しく、玄関のドアが閉まる音だけが響いた

お母さんの言うことはこういう事だった。


月島家と近衛家のお父さん達の出張が偶然重なりこれはまたと無いチャンスだとお母さん達はじゃあ久しぶりに二人で旅行行っちゃう?行っちゃう行っちゃう!と言う話になり旅行に出掛けようということになった。

じゃあその間私達はというと、愛乃ちゃん一人だと危ないからウチの蛍と一緒に留守番させとけば安心ね!

と、こういう話に至ったみたい。


突っ込みたいところは山ほどあるけど、とにかく今の問題はそこじゃない。


今!!
この時期に蛍ちゃんと二人きりなんて私的には非常にマズイ
あの出来事から何となく気まずくて(避けてるわけでは決してない)そう言う雰囲気にならない様に意図的に組んでいたのだ


『続きは、また今度』


あの時の蛍ちゃんの言葉が頭に浮かんできて頬に熱が集中する

続きって…
続きって今日!!??
やっぱりそうだよね!?

ど、どうしよう!!

部屋!そうだ、部屋を片付けないと!!
あとあと、色々準備しないといけないんだよね?!
由紀ちゃんが言ってたもん

玄関に置いてある時計で時間を確認するとAM10:30
今日は土曜日で蛍ちゃんは朝から部活で帰って来るのが遅いからまだ大丈夫!

確か今日は午後も練習があるって言ってたし

お母さんがいないと言うことは今日の夕飯は私か作らないといけないし、やる事はたくさんある


「よし!!頑張るぞ!」


私は自分に喝を入れて部屋の片付けと夕飯の下ごしらえに取り掛かった