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黒尾side
「…ん?」
今日の練習もやっと終わり一息ついている時、不意に視界に入ったのは先日彼女がいると判明したツッキーだった。
周りの奴らがドリンクを飲んだり、今日の練習はどうだったかの話をしている中
さっさと体育館から出ていくツッキーの後ろ姿を見ていると隣にいた木兎が俺に声を掛けてきた
「どーした、黒尾」
「いや、ツッキーのやつがさっさと体育館から出ていったから何かあんのかなーと思ってよぉ」
去っていったドアを眺めながら呟くと
「愛しの彼女に電話でもしに行くんじゃないか?」
ニヤリと悪い笑みを浮かべながら言った
確かに、それはありえる
「…………」
「…………。」
「……行ってみるか」
「おう!」
2人してツッキーの様子が気になりこっそりと付けて行く事にした。
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