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今朝、朝練を終えていつものように教室に入って来た蛍ちゃんに何となく違和感を感じた
気になって声を掛けようとしたけど丁度チャイムがなってしまって蛍ちゃんに声を掛けることが出来なかった
それから体育や移動教室なんかが続けてあったため話しかけるタイミングが無いままお昼休みになってしまった
「ねぇ、蛍ちゃん…」
「なに?」
私と蛍ちゃん、忠君の3人でご飯を食べながら私は蛍ちゃんに尋ねた
「今日なんか顔色があんまり良くない様な気がするんだけど、具合悪くない??」
「別に普通だけど、何で?」
私の言葉に蛍ちゃんは怪訝そうな表情を浮かべた
…私の勘違いだったのかなぁ?
「ううん、なんかいつもと違う様な気がしたから…」
「愛乃の気の所為でしょ」
蛍ちゃんの隣に座っている忠君も首を傾げていた
「…そう、だよね」
本人がそういってるんならやっぱり私の勘違いだったのかなぁ…
それ以上追求することは躊躇われて私は腑に落ちないまま昼休みが終わってしまった
それでも私はやっぱり蛍ちゃんが気にしてしまって午後の授業はあまり身に入らなかった。
これは放課後残ってノートを写させて貰わないといけない
「…はぁ」
私は周りに気付かれない様にそっと息を吐いた
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