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蛍ちゃんの話を聞いて私の頭ははてなでいっぱいになった






今此処にいるはずの無い人物の名前






それは私の大好きな人であり尊敬しているお姉ちゃんだった






どうしてお姉ちゃんがわざわざここに来たのか






訳が分らなくなった私に蛍ちゃんが説明してくれた






どうやら蛍ちゃんは近々ある私の誕生日プレゼントに何を買うべきなのか悩んでいてそれを相談したらお姉ちゃんがその日は休みだからといってこっちまで出てきてくれたらしい






確かに私のためにそんなに悩んでくれて凄くうれしかった






………でも






「…だからって別にお姉ちゃんに頼まなくたって」






私がそう言うと蛍ちゃんはそっぽを向いて






「仕方無いでしょ、愛乃以外にそんなに親しい女子がいる訳じゃなかったし


相談したら来るって聞かなかったんだから」





…まぁ、お姉ちゃんは面白い事が大好きだから想像つくけど







「わ、私は蛍ちゃんが選んでくれたものなら何だって嬉しいよ?」






「……そういう訳にはいかないでしょ


どうせ愛乃の事だから自分の誕生日なんて忘れてただろうし」







蛍ちゃんに指摘されて思わず回答に詰まる






「愛乃って自分の事になるとほんとに無頓着だよね


毎年自分の誕生日忘れるんだから」







「忘れてるわけじゃないんだよ?ただ一年があっという間で気が付いたら過ぎちゃってるってだけで


私は蛍ちゃんと一緒にいるだけで毎日が楽しいから自分の誕生日を忘れちゃうんだよ」







そう、私は蛍ちゃんと一緒にいれる、それだけで幸せだから






私がそう言うと蛍ちゃんは突然私の頭を自分の胸に押し付けた






「っ!?け、蛍ちゃん??」







顔を上げようとしたら更に強く頭を押さえた






「しばらくこっち見ないで


よくそんな恥ずかしい言葉口に出せるよね」





もしかして、照れてるのかな??





そうだったら嬉しいな、なんて





私は蛍ちゃんの胸に顔をぎゅっと押し付けた