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「#幼馴染」のBL小説を読む
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月島side






西谷さんに話しかけられた時は何を言われるのかと思わず眉を顰めた






話を聞いてみるとどうやらあの日のことを見られていたらしい






厄介な事になる前に誤解を解こうと口を開いた瞬間部室の扉が開いた






開いた扉の方を向くとそこにはキャプテンと菅原さんそして何故か愛乃がいた






「……………う、浮気って……蛍ちゃん、それほんと??」






顔を上げた愛乃の瞳には薄らと涙が浮かんでいた





これはマズイ…と言うかなんで愛乃がここに??






何か用事でもあったんだろうか






そんな事が頭に過ぎったが今はそれを気にしている場合では無い






「愛乃、それはちがっ」






「蛍ちゃんのバカー!!浮気者ー!!!」







「「「「…!?!?」」」」






部室にいた人達は愛乃の大声に肩をビクつかせた






愛乃はそれだけ言うと逃げるように部室から出ていった






「勘弁して下さいよ、本当…」







僕はそう言って西谷さんを睨み付け出て行った愛乃の後を追った






後ろからキャプテンが部活なら気にしなくても良いというような旨が聞こえて来たので今日は少しだけ部活に遅れて参加しようと思った






別にサボるわけじゃないから