3
彼女達について行った先は渡り廊下だった
この通りは他のクラスの窓から見えるし何かされるという不安は無くなりホッと息をついた愛乃
「あの、話って…??」
「うん、あのね…近衛さんって月島君と幼馴染みなんだよね??」
「うん、蛍ちゃんと私は幼馴染みだけど…」
彼女がなぜそんなことを聞いてくるのか良く分からない愛乃は首を傾げる
傍にいた1人の女子生徒が彼女の変わりに答えた
「この子、月島の事が好きなの
近衛さんは月島と付き合ってるわけじゃないんだよね??」
「…うん?」
何に付き合っているのか良く分からないがとりあえず頷いておいた
「そこで相談何だけど…
近衛さん、月島と付き合ってないならこの子が月島と仲良くなれる様に協力してくれない??」
「うん!!」
1人の女子生徒の言葉に愛乃は大きく頷いた
愛乃の予想外の反応に若干怯んだ女子生徒達だったが協力してくれるということに喜んだ
愛乃の考えはあまり周りとは関わりを持たない月島が少しでもクラスの輪の中に溶け込めたらというものだった
この時の愛乃はlikeとloveの意味の違いが全く分かっていなかった
この後、後悔することになるとは今の愛乃は予想だにしてい無かった
→