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「#幼馴染」のBL小説を読む
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____________3年前の5月






満開の桜が散り始め葉桜が目立つようになった季節






まだまだ真新しい制服に身を包んだ中学生達がようやく新しい環境にもなれ始めた頃のこと






運良く月島、山口、愛乃は三人同じクラスだった






この三人が小学校の頃から一緒にいたということを同じ学校だった人達は知っているが
違う小学校から来た生徒達はその事を知らなかった






月島がいつも愛乃の傍にいる事も幼馴染み以上の想いを持って愛乃に接していることも…






そのためクラスの一部の女子達は月島の姿を見て騒いでいた





愛乃に目を付けている男子は月島が片っ端から片付けていた
(もちろん愛乃はしらない)







そんな日々が続いたある日の事だった






数人の女子達が昼休みに愛乃の席までやって来た






「あの、近衛さん…だよね??

ちょっと話したいことがあるんだけど」






「う、うん…そうだけど…どうかしたの??」






これからお昼ご飯を食べようとしていた時に声を掛けられ愛乃はキョトンと首を傾げる






「ここじゃちょっと話しにくいから…」






「…??うん、分かった

じゃあちょっと断ってからでもいい??」






月島と山口に先に食べておいてくれと伝えてから彼女達について行った