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- ナノ -
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「とりあえずそこに座ってて」






「はーい」





蛍ちゃんの家の縁側に下ろされ蛍ちゃんが戻って来るまでボーっと待つ






「愛乃、傷口水で洗うよ」






蛍ちゃんに支えられて外の水道で傷口を洗う





おもっていたよりも結構酷い怪我みたいだ






綺麗に洗い終わって再び縁側に座る






「消毒するから足だして」






「う、やっぱり痛いよね…?」






痛いのは、いやだなぁ…






「まぁ、それだけ酷かったら滲みるだろうね」





渋る私に蛍ちゃんはそのまま容赦無く傷口に消毒液を垂らした






「いっ!?痛いぃー!!」






消毒をしている時の蛍ちゃんの顔が若干楽しそうなのは私の思い違いじゃ無いと思う






消毒も無事終わり蛍ちゃんが救急箱を戻しにいった






結局りんご飴
も食べられなかったし、残念だなぁ






俯いているといつの間にか蛍ちゃんが隣にいた






「蛍ちゃん、それ…」






蛍ちゃんの手には手持ち花火があった






「事情を話したら母さんが去年の花火があるからやったらどうかって


……する?って聞くまでもないか」






「うんっ、早くしよう!!」






怪我をしちゃったのはすごく残念だったけど





こうやって蛍ちゃんと2人で花火が出来たのはうちげ花火を見られたくらい私にとっては嬉しい事だった