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とぼとぼとゆっくりと蛍ちゃんに背負われて家に向かう
遠くではまだ花火の上がる音がして自分がもっとしっかりしてたら今頃蛍ちゃんと2人で見られたのかな、なんて思ったらまた少し気分が下がった
「ごめんね…蛍ちゃん、花火…蛍ちゃんも楽しみだったよね」
「いや、別に僕はそこまで…愛乃に誘われたから来ただけだし
愛乃がドジなのは今に始まったことじゃないでしょ
それに、しっかりした愛乃なんて愛乃じゃないし」
「うん、ありがとう」
「……今は突っ込むところ何だけど」
「え?あ、…え??」
「はは、ほんと愛乃って馬鹿だよね」
「もう!蛍ちゃん!!」
からかわれて恥ずかくなって蛍ちゃんの背中に顔を埋めた
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