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もう、なんていうか…






最悪だよ…折角新しい浴衣に下駄を履いてきたのに






自分の今日の失態を思い出すと目頭が熱くなっていった






ジワジワと視界が歪んでいってポロポロと溢れた






「…泣くほど痛い?」






急に泣き出した私の顔を覗き込みながら尋ねる蛍ちゃん






「い、痛いのもっあるけど…っじ、自分が、情け、なくって……



蛍ちゃんに、めっ迷惑ばっかりっで…



折角、はなび、見ようって浴衣も着たのにっこんなんばっかりでっ!



も、ほんと、ドン臭くて、自分が…許せなくってっ」





蛍ちゃんの方を向くと蛍ちゃんはいつの間にか私に背を向けてしゃがんでいた







「け、蛍ちゃん??」






「怪我してるし、鼻緒が切れて歩けないでしょ、帰るよ」






「…っでも…!」






「また花火なんて見れるんだから今日はもう諦めて帰るよ

花火なんかより愛乃の怪我の手当が先」






「…うぅ」







ほら、と急かされて渋々蛍ちゃんの背中に乗った