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「どうかしたの?蛍ちゃん…

顔も赤いし…もしかして風邪引いちゃった?!
ごめんね、私がタオル使ってたから!」






いくら蛍ちゃんが運動部で日頃鍛えていても雨にうたれて長時間もそのままでいたら風邪を引くに決まってる







「…そうじゃなくて、」







そっぽを向きながら言い淀む蛍ちゃん








「………透けてるんだよ」








透けてる…??






言われた通り視線を下に移すと雨に濡れたせいで肌にシャツがピッタリと張り付いていて下着がほんのり透けていた







「っ!?わ、私全然わざとじゃないから!!」







そんな姿で蛍ちゃんの前にずっといたなんて…!!






かぁぁっと一気に顔に熱が集まる







すぐさま両腕で胸元を隠すが時すでに遅しだ







とっくに蛍ちゃんには見られているんだから







恥ずかしい……






恥ずかしさで目が潤んでいく






「これ、汗臭いかもしれないけど無いよりマシだろうから」







そう言って蛍ちゃんはバレー部のジャージを私に掛けてくれた







「何度もごめん…」







失態ばっかりで頭が下がっていくばかりだ、本当に申し訳ない






俯く私に蛍ちゃんが声を掛けた






「こういう時は謝るんじゃないでしょ」







「………うん、ありがとう」