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「#幼馴染」のBL小説を読む
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あの時たまたま部活が休みだったため一緒に帰ることになった日





まさか日向に見られていたとは





別に隠していた訳でもないが一々突っ込まるのが面倒で彼女がいると言うことはあまり知られていなかった





ああなるのが目に見えていたから言いふらす事もしなかったし





さっきの部室での光景を思い出して眉間に皺が寄る





「ツッキー!!」




後ろから山口の声がして立ち止まり後ろを振り返る





「日向が言ってたのって近衛さんの事だよね?」






「…多分ね」






山口の言っている近衛さんとはさっきの話の中心であった僕の幼なじみであり彼女の近衛愛乃だ





っていうか僕が愛乃以外の女子と2人で一緒にいる訳が無い






「今日近衛さんは? 」





「今日はもう帰った」





愛乃は帰宅部だ



委員会に所属しているが滅多な事でもない限りは帰りが遅くなる事はない





山口と別れて自分の家へと向かう




家の前まで行くと見慣れた小さな後ろ姿





「…愛乃?」