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ガタンッ…







突然隣に座っていた蛍ちゃんが立ちあがった







どうしたのかと思い蛍ちゃんの方を見ると眉間にシワを寄せて不機嫌オーラを放っていた








「け、蛍ちゃん…?」








私が声を掛けても反応しない







どうしようかと考えていると私の腕を掴んで私も立ち上がらせた







「え、あの…??」







そのまま歩き出す蛍ちゃん







突然の出来事にバレー部の人達もポカンとしていた







勿論、それは私も例外じゃない








どうしてそんなに機嫌が悪いのか、何処に向かっているのか分からないまま連れて行かれる







人気の無い廊下まで行き着くと蛍ちゃんはそのまま壁に私の体を押し付けた







「あ、あの蛍ちゃ「ねぇ、愛乃はさぁ…誰の彼女なの??」え?」







一瞬何を言われているのか分からず思考が止まった








「そ、それは…勿論蛍ちゃんのか、彼女…です」








彼女、という言葉を言うのが恥ずかしくて最後の方は声が小さくなる







「彼氏の前で他の男とあんなに距離が近いのって問題だと思うんだけど」








そう言って蛍ちゃんはグイッと顔を近づけた








距離が近くて思わず下がろうとしたけど壁と蛍ちゃんに挟まれてそれは叶わなかった