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自分の苦手な部分をクリアした私は隣に座っている日向君に目を向けた
(蛍ちゃんは右隣で日向君は左にいる)
「日向君、進んでる??」
「っは!?」
どうやら意識がどこかに飛んでいたようで私が声を掛けて意識を取り戻した
日向君は今数学をやっているみたいだ
さっき私が蛍ちゃんに教えてもらっていたところだ
「あ、いや…全然」
「私もここ難しくて蛍ちゃんに教えてもらったんだよ
今さっき聞いたところだから私にも教えれるから頑張ろう?」
「は、はぃ!」
にっこりと笑いかけると何故か顔を赤くして離れる日向君
暑いのかな…?
私にはちょうどいい温度なんだけど
「えーっとね、まず…この問題に必要な公式があるんだけど、覚えてる?」
「……えっと…………うーん…」
うん、うんと唸りながら考える日向君
暫く黙って見ていたんだけど思い出せないのか小さくわかんない、と呟いた
「ふふ、じゃあこの公式をテスト迄にはしっかり覚えとかないとね
この問題に使う公式は…」
私はそのまま日向君のノートに公式を書き込む
「とりあえず、この公式に当てはめて考えてみて?
答えが出たあとにまた違う公式を使うからそれも書いとくね」
「あ、ああありがとうっ!(め、めちゃくちゃ近いっ)」
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