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「#幼馴染」のBL小説を読む
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「蛍ちゃん、ここどうやったら良いのかな?」






また分からないところが出てきて蛍ちゃんに尋ねる






図形、苦手なんだよね…






「これはまず、文章通りに図を書くでしょ…縦の長さと横の長さが」






そう言って私のノートに図を書き込んで説明してくれる






説明を聞きながらコクコクと頷く







「ここでさっきの公式を使ったら答えが出るはずだよ…解き終わったらまた言って」






「うん、わかった。ありがとう」







蛍ちゃんに教えてもらった通りに解いていっていると視線を感じた







ふと、横を見ると日向君がこっちを凝視していた







「ど、どうかしたの?日向君」







「月島、近衛さんに教えるときすっげー丁寧じゃないか!?

俺たちに教えるときはめちゃくちゃ眉間にシワ寄せてるくせにっ」






「それは君たちの出来があまりにも悪いからでしょ?
何度も教えてるのに理解しないのが悪い」






隣で聞いていた蛍ちゃんが嫌そうに言った







「それは、そうだけど」







「まぁまぁ、蛍ちゃん

日向君、私で良ければわかるところなら教えられるから」






「よっしゃ!ありがとう、近衛さん!」





数学は無理だけど





まぁ、出来る事なら協力したいもんね