×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
2




開いたドアの方を見ると見覚えのある集団





チラリと隣に座っている蛍ちゃんを見るとすっごく嫌そうな顔をしていた






「あ!月島!」







「馬鹿、日向図書室は静かに!」







声を上げた日向君に菅原先輩が小さな声で注意した






そう、見覚えのある集団は蛍ちゃんの所属しているバレー部の人達だった







日向君達以外にも後から入ってきたようで一気に図書室の人口が増えた






日向君は蛍ちゃんを見つけてこっちの方へ向かってきた






「月島、図書室にいたのか!
放課後勉強教えてもらおうと思ってたのに山口に聞いたらいないって言ったからもう帰ったのかと思った!」






日向君のマシンガントークに蛍ちゃんは盛大にため息をついた






「前に部活前と後っていう約束だよね?
僕だって勉強するんだから邪魔しないでよ」







蛍ちゃんの言葉に日向君は唸っていた







「まぁまぁ!固いこと言うなよ月島ぁ!
勉強は大勢でやった方が捗るってもんだぜ?」







蛍ちゃんと日向君のやり取りを見ていた田中先輩がニヤニヤしながら入ってきた






「そうだぞ!月島!3人寄ればなんとかの知恵ってな!」






続いて西谷先輩






「文殊の知恵、な

悪いな月島、なんか邪魔したみたいで」





澤村先輩が申し訳なさそうにしながらこっちに来た






「席が空いてないからここ、相席してもいいか?」






流石の蛍ちゃんも先輩からの頼みを断るわけにもいかず結局その流れでバレー部の人達と一緒に勉強する事になった







まぁ、私としては大勢で勉強するのは初めてだからちょっとワクワクしてるんだけどね







隣の蛍ちゃんはそうじゃないみたいだけど