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蛍ちゃんの家の前でずっと待っているといつの間にか辺りは暗くなっていた
こんな時間割までいつも蛍ちゃんは部活頑張ってるんだよなぁ…
蛍ちゃんの帰りを待ちながらぼーっと考えていたら足音が聞こえてきた
その音に顔を上げるとそこには驚いた顔をした蛍ちゃんがいて、私の方へ走ってきた
「馬鹿じゃないの!?こんな時間まで何やってんだよ!何かあったらどうするわけ!?」
ほら、やっぱり蛍ちゃんは優しい
蛍ちゃんを傷つけたのに私の事をこうやって心配してくれる
「蛍ちゃんに、謝りたくて…」
「はぁ?そんなのいつだって出来るでしょ」
「ううん、私蛍ちゃんの事を傷つけちゃったから…
蛍ちゃんにすぐ謝らないとって思って
ごめんなさい、蛍ちゃん
酷いこと言って傷つけたのは私のほうだよね
ただね、蛍ちゃんは優しいからそれを皆にもっと知って欲しいって思ったの
せっかく好きになってくれのに蛍ちゃんの事嫌いになって欲しくなかった
こんな一方的にキレるような彼女とは別れたいって思ってるかもしれないけど…「ちょっと待って」…え?」
一気に喋りすぎたかな?
蛍ちゃんの顔を見る
「誰が別れたいって?」
「いや、だから私みたいな女には愛想が尽きたんじゃないかと思って」
すると蛍ちゃんは大きなため息をついて私の腕を引っ張った
「っわぁ!!」
そのままバランスを崩して蛍ちゃんの胸に倒れた
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