×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
5





教室に戻ると既に蛍ちゃんは自分の席に座っていた






一瞬目が合ったけど、蛍ちゃんの方から逸らされてしまった






今まで目を逸らされた事なんかなくて胸がチクリと傷んだ






そのまま会話をする機会もなくついに放課後になってしまった






蛍ちゃんはこれから部活があるため終礼が終わると同時に忠君と一緒に教室を出て行った






忠君がちらりと心配そうにこっちを見ていたので慌てて笑顔で手を振った






忠君にも心配かけているみたいだし、早く謝らないと






でも部活っていつ終わるんだろう…






部活が終わった後に教室に戻って来るわけないし…





ここで待っているのは得策じゃない






確実に会えるのはやっぱり蛍ちゃんの家の前だろう






そう思い私は帰る準備をして重い足取りで帰路についた