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そのあとご飯なんか食べられる気分じゃなくて






使われていない教室に入って時間が過ぎるのを待っていた






「……はぁ」






最悪だ




酷いことを言って蛍ちゃんを傷つけたのは私の方だ






蛍ちゃんと喧嘩をしたのはこれが初めてだった




今まで蛍ちゃんと喧嘩なんかした事が無かったのは何だかんだ言って蛍ちゃんが私に合わせてくれていたからだと思う






そんな優しいところがたくさんあるって事を皆に知って欲しいし、そんな蛍ちゃんの事を好きになってもらいたい






まぁ、私だって蛍ちゃんが女の子達からたくさん告白されているのを見るのは嫌だけど






せっかく蛍ちゃんを好きになってくれたのにあんな言い方をした蛍ちゃんを見ていて悲しくなった






確かに蛍ちゃんは意地悪で優しいところが分かりにくいけど私はそんなところも含めて蛍ちゃんの事が好きだ







「どうしよう、謝らないと…」





初めての喧嘩、といっても私が一方的に言って逃げて来ちゃったんだけど





蛍ちゃんとぎくしゃくなりたくない






でもこれがきっかけで別れるってなったらどうしよう





こんな一方的にキレる彼女なんて嫌になったはずだ






オロオロしながら考えていたらいつの間にか昼休み終了のチャイムが鳴った






「はぁ…」






本日2度目のため息が教室内に響いた