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「月島君がこんなに酷い人だったとは思わなかった!!」







ぼーっと考えていたらいつの間にか走ってくる音が聞こえてきた





「っ!!」





ど、どうしよう…隠れる場所なんて無いし






キョロキョロ見渡しているとドアが開いた





「っ!あなた…」





私を見る彼女の瞳には涙が溢れていた





彼女は私をキッと睨むと走って階段を降りていった





あの子、泣いてた






「…愛乃?」






蛍ちゃんの声が後ろから聞こえて振り返ると面倒くさそうにしている蛍ちゃんがいた






「蛍ちゃん、あの子泣いてたよ」






「ふーん…」





「あんな、酷い言い方しなくても良かったんじゃない?」






「なに、見てたんだ」







「屋上のドアノブの調子が悪いって言われたから見に来てたの、そしたら声が聞こえてきて」






「それで最後まで聞いてたんだ」





ジロりと見られて思わずたじろぐ





そこを指摘されると凄く罪悪感があるんだけど





でも、それよりも蛍ちゃんの言い方が気になった






「蛍ちゃん、あの言い方は良くないよ」






折角勇気をだして告白したのに、あんな風に言われるのはすごく悲しい







「別にどうでも良いでしょそんなこと


それとも何?愛乃はあの告白OKして欲しかったわけ?」





「そんなことを言ってるんじゃなくて、もう少し言い方があるでしょう??」






あれじゃ蛍ちゃんが悪者みたいだ