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「王様って見かけに寄らず動物とか好きなんだねぇ」







「あぁ!?何だよ!!何か文句でもあんのか!!」







「別に文句なんてないけどー?」







蛍ちゃんはそう言いながらクスクスと笑っている






あの笑は人をからかって楽しんでいる顔だ






よく私をからかっている時に見せる表情……





なんか改めて見るとすっごい楽しそうだなぁ、蛍ちゃん…







「つーかお前こそ黒猫ってなんだ!ギャグか!!
似合いすぎなんだよ」






影山君も負けじと言い返す







…私が蛍ちゃんに黒猫渡したんだけど、確かに黒猫がよく似合ってる







ここで笑ったりしたら蛍ちゃんが怖いから何とか堪える







そしてあれから10分後今現在にいたるという訳なんだけど…







「「………」」







2人睨み合ったまま







…どうしたら良いんだろうか、この状況






「…はぁ」





2人に気付かれないようにひっそりとため息をついた





腕の中にいる子猫も心なしか呆れている様に2人を見上げていた