×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
3




「ほら、子猫見に行くよ!!」






とりあえず3人で子猫のいる場所に移動した






昨日見かけた場所はベンチの下にいたから多分今日もそこら辺にいると思う






予想した通り、子猫達はベンチの下にまだいて3匹でじゃれあっていた






「ほら、見て蛍ちゃん!可愛いでしょ?」






茶色い子猫と黒い子猫、グレーの色をした3匹のうち私は黒い子猫を抱き上げ蛍ちゃんに向けた






「蛍ちゃんも抱いてみてよ!」







ほぼ無理やりに蛍ちゃんに押し付けた






蛍ちゃんは嫌な顔をしつつも優しく触れているところを見ると本当はそこまで嫌じゃないんだろう





素直じゃないなぁ…






「ほら、影山君も!!」






影山君にはグレーの色をした子猫を抱き上げ渡した






「っ!!」






嬉しそうな表情を浮かべているところを見ると影山君は動物が好きみたいだ






だって目が輝いてるもん






蛍ちゃんもこれくらい素直だったらなぁ…






いや、でも素直な蛍ちゃんなんて蛍ちゃんじゃないか…






しゃがみこんで茶色い子猫とじゃれあいながらそんな事を考えていると頭上から言い争う声が聞こえてきた