6
私が再びケーキを食べようとしたら蛍ちゃんの顔が近づいてきた
「え、どうしたの…蛍ちゃっ」
そのまま蛍ちゃんと私の距離が0になった
最後に私の唇をぺろりと舐めた
「な、ななな…っ!」
「顔、真っ赤だよ」
真っ赤な私とは反対に蛍ちゃんは涼しげな顔でこっちを見てる
「いきなり蛍ちゃんが…き、きすなんてするから…」
「生クリームが付いてたんだよ」
「言ってくれたら自分で取ったよ」
「それじゃつまんないでしょ」
つまんないって…
「そんなことばっかりしてたら私の方が持たないよ…」
うつむきながら呟くと蛍ちゃんが私の隣に座った
「じゃあ慣れるように練習しよっか」
「うぇ!?…え、ちょっ、まっ…ん」
私の返事を待たずに蛍ちゃんは優しく唇を塞いだ
相変わらず蛍ちゃんのペースに呑まれちゃったけど
勉強の後のこの甘い時間もたまには良いかな、なんて思ったりして