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…ん?
なんかここ合わないなぁ
「愛乃、ここ間違ってる」
私が数学の問題を解いてたら蛍ちゃんの長い指がトントンとノートを叩いた
「え、ウソ」
「ほんと、計算ミス」
蛍ちゃんの指摘通り簡単なケアレスミスをしていた
「あ、本当だ…ありがと」
私が数学と戦っている間に蛍ちゃんはもう既に課題を終わらせたみたいで机の上には英語の単語帳が広げられていた
私もあとはこの数学だけなのに、それがなかなか終わらない
「これはこの公式じゃなくてこっちを使うんだよ」
「うぅ…」
どうしてこんなに出来ないんだ
蛍ちゃんと同じ授業を聞いてる筈なのに…
「愛乃は本当数学ダメだよね
他の教科は良いのに」
「なんか数字を見てると目が疲れちゃうんだよね」
私がそう言うと蛍ちゃんは何それと言って笑った
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