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「近衛さん?」
「うひゃあ!?」
「うわぁ!」
まさかそんなに驚くとは思わずこっちもびっくりしてしまった
隣にいた大地も若干驚いている
突然後ろから声をかけられ た彼女は肩をビクリと震わせ恐る恐るこっちを向いた
「ごめん、驚かすつもりは無かったんだけど」
「あ、バレー部の…いえ、気にしないで下さい」
彼女は俺達の姿を見てホッとした様に肩を下げた
「中庭を見たら近衛さんが何かやってたみたいだからちょっと気になってね
まだ昼休みになったばかりなのに」
横で大地が近衛さんに尋ねた
「あ、私環境整備委員会に所属しているんです
クラスの子が中庭の水道が壊れてるって言ってたので様子を見に来たんです」
彼女の言いたいことは分かったでも…
「なんで昼休み?放課後とかにしても良かったんじゃ…?」
俺がそう言うと近衛さんはバツが悪そうな表情を浮かべた
「私、トロイので人より作業に時間が掛かるんです
放課後にすると時間に余裕ができて作業がもっと遅れちゃうので…
そうなると蛍ちゃ、月島君が怒るんです
こんな時間まで1人で残ってるなんて馬鹿じゃないの?って」
月島の口真似をした近衛さんに思わず吹き出してしまった
驚くくらいそっくりだった
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