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部屋の片付けと下ごしらえをしていたらあっという間に時間が過ぎていて
時計で時間を確認するとPM5:30になっていた

今日の夕飯はハンバーグ
後は蛍ちゃんが帰って来たら焼いてソースを作ったら完成!

出来栄えはまずまずで焼き加減さえ間違えなければ大丈夫
スープもサラダも良い感じだし、今回は蛍ちゃんにからかわれる事はないよ、うん。

この時の私の頭の中からは当初考えていたことなんてすっかりと抜け落ちていた。

ただ、蛍ちゃんに今度こそぎゃふんと言わせるんだと意気込んでいたのだった。


* * *


只今の時刻PM18:30
蛍ちゃんも部活を終えて帰って来た

今蛍ちゃんはお風呂に入っていて、私はお風呂から上がってすぐにご飯が食べられるようにサラダとスープをお皿によそってテーブルの上に並べる

ハンバーグもなかなかの出来栄えで今ソースを作っているところ
デミグラスソースをあったかいハンバーグの上にかけたら完成!

うんうん、良いんじゃないかな?
全ての料理を並べ終えてまだ食べてもらっていないというのに私は良く分からない達成感を感じていた

数分してから蛍ちゃんはお風呂から上がりリビングへ入って来た

テーブルの上に並んでいる料理を見て私の顔を見た
その時の蛍ちゃんの表情を見て私は思わず胸を張った

私もやれば出来るんだぞってね。

蛍ちゃんから「美味しい」と言う言葉を貰い(正確に言うと悪くないんじゃない、だったけど)私も食事に箸をつけた

お昼はよくあるけど二人で夕飯を囲むのは何だか不思議で少し胸がくすぐったくなった


そして、問題は起こったのだ
蛍ちゃんのこの一言を聞くまで私は今まですっかり忘れていた


「愛乃まだ風呂入って無いんでしょ?入って来れば」