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「まあ、この漫画がまさかこんな風に役立つとは思ってなかったけどね」
由紀ちゃんは漫画をパラパラと見ながら言った
よく平然として見れるなぁ…私には無理だよ
「なんで私がこの漫画を愛乃に見せたかわかった??」
由紀ちゃんの言葉の意味をやっと理解した私は思わず俯いた
ジワジワと熱が顔に集まるのを感じる
私はそのまま小さく首を縦に振った
「…でも、私そういうこと言われたことないよ?」
そっと由紀ちゃんの顔を見るとまたため息をついた
「男が女にお前を抱かせてくれって?? 相手の女はそんな知識が一切なくて純粋に自分といるのを幸せそうにしてんのに??」
由紀ちゃんは冷えた紅茶を飲み干した
「無理じゃない??まあ実際に無理だったから月島は3年間もなんにもしなかったんだろうし」
「……」
何も言い返せない…
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