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僕の言葉に彼女は頷いた
いや、ていうか中学のとき眼鏡かけてなかったし髪ももっと長かったはずだ
「…眼鏡なんかつけてたっけ?」
「高校に入ってから視力ががくんと落ちたのよ
中学の時とは比べ物にならないくらいの勉強量だし」
そう言って安田はため息をこぼした
彼女の服装を見ると真っ白なブレザー…
この制服は青葉城西高校のものだ
「ふうん……学校青城だったんだ」
初めて知った、というと安田はそうでしょうねと呆れ口調で呟いた
「私あそこを推薦で行ったんだけど成績が一位だったら学費免除なの
だから勉強しまくってたら物の見事にメガネっ子よ」
彼女はうっとおしそうに眼鏡を外した
素顔は中学の頃とあまり変わっていなかった
まあ、そんなにすぐに変わるわけないか
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