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「忠君はいつも優しいね
時々ちょっぴり蛍ちゃんと一緒で意地悪になるけど」
そうなのだ、忠君は基本的に優しいがたまーに意地悪になる
やっぱりこれは蛍ちゃんといつも一緒にいるから影響されているんだろうと思う
忠君は私の言葉に苦笑いを浮かべながら頭を掻いている
「愛乃?」
聞こえてきた声に今度はびっくりする事はなく振り返るとそこには蛍ちゃんがいた
蛍ちゃんは部活が終わってから買い物に行った帰りなのか手には買物袋がぶら下がっていた
「蛍ちゃん!!」
蛍ちゃんの方へ走って行こうとしたら手で制され立ち止まる
「…?」
言われた通りそのまま動かないでいると蛍ちゃんから私の方に歩み寄って来てくれた
「どうしたの?」
「また何も無いところで転けたらいけないでしょ」
「!?こ、転けないもん!!」
ほら、やっぱり蛍ちゃんは意地悪だ
この顔は私をからかって楽しんでいる顔だ
「どうだか、前もそう言いながらこけたしね
本当愛乃は期待を裏切ら無いから見ていて飽きないよ」
「もー!!」
私と蛍ちゃんのやり取りを見ながら忠君はニコニコと笑っている
こっちは笑い事じゃないのに!!
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