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「…蛍ちゃん、今日が何日か分かる??」








私がそう言うと蛍ちゃんは顔を顰めた









「…バカにしてんの?27日に決まってるでしょ」








「9月27日は蛍ちゃんの誕生日でしょ?」








私の言葉でやっと気がついたみたいで蛍ちゃんは部屋にそういえば、という表情を浮かべた








「蛍ちゃん、誕生日おめでとう!」









蛍ちゃんがこの反応ってことは今日私が一番最初におめでとうって言ったことになる








本当は朝一で言いたかったけど、蛍ちゃんは朝から部活で言えなかった









メールでも良いんじゃないのって思う人もいるかも知れないけど、私はやっぱり本人に直接言うのが一番良いと思うんだ









まぁ、そうしたら夕方になっちゃったんだけど…








「あ、あのね、誕生日プレゼント今年は手作りケーキにしてみたの」








そう言って私は持ってきたケーキを蛍ちゃんに差し出した








綺麗にラッピングされているためまだ中身は見えていない









「見た目はあんまり綺麗じゃないけど、味は悪くないから…」








私がそう言っている間に蛍ちゃんはラッピングを解いて中身を取り出した