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- ナノ -
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「愛乃ちゃんかぁ!それにしてもちっさいなぁ!身長何センチだ?」




田中さんが愛乃の背丈を見ながら言った




「ひゃ、150cmです!!」




きっぱりと言う愛乃




「いやいやぁ、嘘は良くないよ愛乃ー
ちゃんと149cmですって言わないと」




「ち、違うもん!!150cmあるもん!!」




顔を真っ赤にさせながら怒っているけど全くと言っていいほど迫力が無い




寧ろかわっ…今のは無しだ





「いや、だって僕この前あった愛乃の身体測定の記録見たし」





「うぅー!」





((((何でこんな純粋な子が月島と付き合っているんだ))))






僕と愛乃のやり取りを見ていて部員達がそんなことを思っているなんて知りもしない





「ほらほら、練習始めるぞー」






キャプテンの呼びかけに渋々と持ち場に戻る






「あ、蛍ちゃん練習頑張ってね」






「……あともう少ししたら終わるからそれまで待っとけば?」






「え?…あ、うん!!分かった!じゃあ待っとくね」





ポンポンと愛乃の頭に手を乗せ体育館の中へ戻る




ちらっと横目で愛乃を見ると顔を赤くさせながら俯いている姿が見えた




その様子を見て自然と頬が緩まるのを感じた





彼女をいじめて良いのは彼氏の僕だけデショ?