2
「愛乃ちゃんはツッキーの具合が悪いって見抜いてたみたいなんだ…俺もツッキー自身も気付いて無かったのに
多分ツッキーが心配で集中出来なかったんだと思う」
「近衛さんってやっぱり月島の事すっげー好きなんだな」
日向がポツリと関心した様に言った
「まぁ、好きじゃないと付き合わないし、お互いに想いあってるよ。あの二人は」
俺はいつもの二人のやり取りを思い出しながら呟いた
「ツッキーは分かりにくいけど愛乃ちゃんの事凄く大切にしてるし」
ツッキーが愛乃ちゃんを見る目は凄く優しい
本人は気付いてないだろうけど
「ふーん…でもさ、月島と近衛さんが二人でいる時とか気遣うとか無いのか?」
「俺もさ、二人が付き合い始めた頃にそう思って距離を置いた事があったんだ
だけど愛乃ちゃんが俺のところに来てどうして最近蛍ちゃんと一緒にいないの、忠君がいないと変な感じがするって言ってくれたんだ
ツッキーも変に気を遣わなくていいって…それからはあんまり気にしなくなったかな
だからっていって休日までずっと居るわけじゃないけど」
俺がそう言うと日向が
「月島っていつも意地悪だけど意外と良いところあるんだなー」
と言った
→