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月島side







「蛍ちゃん!」








目を開けると愛乃が泣きそうな顔で僕を覗き込んでいた








「なに、泣きそうな顔してんの」








今朝からちょっと体調が悪いとは思っていた








でも今までだって少し具合が悪くたって大丈夫だったし、今回も平気だろうと思っていた








だからまさか倒れる何て思わなかった








「蛍ちゃんの、せい…だよ」








言い終わらないうちに愛乃の瞳から大粒の涙がポロポロと溢れ僕の頬へ落ちた








その涙を拭う為にそっと愛乃の頬に手を伸ばす









愛乃が自分の為に泣いていると思うと不謹慎だけど少し嬉しかった









「愛乃の方が僕の事をしってるね」








そう呟くと、愛乃は少し目を見開いて頬に伸びた手に自分の手を添えてから微笑んだ








「当たり前だよ、だって大好きな蛍ちゃんの事だもん


分からないわけないよ」








「はは…………言うね」








「気分はどう?」









「さっきよりはだいぶマシにはなった」








「そっか、じゃあもう少し休んでから帰ろう?」








愛乃の言葉にはっとし、自分の荷物が部室にある事を思い出した








「…荷物、部室だ」