後ろからでもすぐわかる、特徴的な後ろ姿。 目立つ金髪も勿論だけれど、それ以上に特徴的なその猫背。 だるそうに歩くのが癖になっているのだろう。 箸の持ち方や食べ方なんかは無駄に綺麗だから、行儀が悪いわけではない。 この方が威圧感があっていい。というのが、彼の言い分だ。 わからないではないが、いつか体が歪んでしまったらどうするんだと、いらない心配をしてしまう。 そんな彼が唯一、姿勢を正すのは、自分の隣に立った時。 たった1pしか変わらないのに、猫背のせいで余計に小さく見えるのが気に入らないらしい。 無駄に背筋を伸ばして、偉そうに見下ろしてくる。 最近、少し背が伸びたかも?と伝えたら、その日からいつもの紙パックにひっそりと牛乳の紙パックが交っているのを知っている。 そんなところがやけに幼く可愛くて、知らないフリをしてやっている。 自分はまだまだ成長期だし、これからどんどん伸びる予定だ。 毎日牛乳も欠かさず飲んでいるし、偏食の彼と違って、なんでも食べる。 彼をずっと追い越して、男らしくリードするのが夢。だなんて言ったら彼は怒るだろうか。 自動販売機の前。 お気に入りの乳酸菌飲料を大量に買い占める金髪を見つけた。 また少し伸びたように感じる身長を確認したくて。 丸まった背中に、思い切り抱きついた。 title:猫背の君(猫的であってほしいお題より) by MEMO 猫背の神崎くん可愛いなw 男鹿より1p小さいのをメチャクチャ気にしてるといいwww というだけのお話←← ← |