03
青風はハッと目を見開く。
かつて、自分はこの巫女に予言を承けた。
―――都へお行きなさい。
―――必ず、貴方を必要とする人物が、救ってくれる人物が現れます。
血に濡れた手を伸ばしながら、彼女はそう言った。
「巫・・・」
不意に、目の前を見て巫女は目を見開いた。
「危ないっ・・・!!」
白い衣が空を舞う。
茨草の視界が白一色に染まる。
巫女が茨草を庇うのと同時に、その華奢な背に一本の矢が突き刺さった。
「あっ・・・・・・!!」
赤が空を舞う。
「み・・・巫女っ・・・!!巫女っ!!どうしてっ、どうして私など庇ったのですかっ・・・!?」
「巫女――――――っ!!」
「―――っ!!」
龍作が叫び、舞姫は目を見開いて口許を衣で覆う。
「巫女っ!!しっかり・・・」
「し・・・草、・・・あ、・・・も・・・は・・・」
「話さないでくださいっ!!今っ・・・」
「抜いてら駄目だっ!!」
龍作の声が矢を抜こうとした茨草の手を止めた。
それと同時に、社内にぞろぞろと人影が現れた。
「―――異端の巫女よ。妖を庇うか。いや、お前も不老不死だったか・・・」
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