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「―――舞っ・・・!!」


龍作の声が社内に響いた。


「・・・龍・・・作?・・・こ・・・こは?」


まだ意識が朦朧としている舞姫を支えてやる。


「何処かの社らしい。とにかく・・・」


「―――陸奥の地だ」


不意に、背後から低い声が発せられた。


普段聞き慣れた声よりも遥かに低い。


「せ・・・」


龍作が名を呼ぶよりも早く、青風は苛立たしげに前髪をかきあげてから立ち上がった。


傷はもう塞がった様だが、白い衣には赤い染みが残っている。


「―――久しぶりだな。生きてたんだな、あんた」


「お久しぶりですね。二百年、ですか・・・」


「―――なんで生きてる?確かにあの時・・・」


「死んだはず、ですか?・・・確かに私はあの時一度死にました。だましていた訳ではないのですが・・・」


「・・・不老不死、か。俺は、あんたを殺した事には変わりない」


スッと目を細める。


この巫女には恩がある。


昔、自分がまだ妖になったばかりの頃。


とにかくその地から離れたくて、ただひたすら歩いた。


そうしてたどり着いたのがこの巫女の元だ。


だが、彼女は自分を庇った事によって村人達に殺されたのだ。


そう。


殺されたはずだった。




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(c) 2011 Kiri



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