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「元々俺達を狙っているんだ。言われなくても退治する」
「・・・そうでしょうね。ですが・・・これは貴殿方だけの問題ではないからです」
そっと瞬きをすると、彼女は遥か遠い昔を思い出す様な仕草をした。
「私は、この国の民を守らねばなりません。それに、貴殿方は桁違いに力が強い。この方も・・・」
そっと舞姫の頭に触れる。
相変わらず目を覚ます気配は無い。
「どうするつもりだ?」
「そう警戒せずとも、何もいたしません」
「何もしないだと?ふざけるなっ。現に青風を傷付けたじゃないかっ!!」
「―――・・・そうでしたね。理由があったにしても、それは謝らねばなりません」
「・・・・・・っ、・・・?」
不意に、それまで全く身動ぎしなかった舞姫が薄く瞼を開いた。[ 37/47 ] [*戻る] [次へ#]
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