08



青風は目を見開いた。


体勢を立て直す前に、傷が塞がるよりも早く、彼女が動いた。


「悪いけど、貴方には気絶してもらうわよ」


言うが早いか彼女は青風に刀を突き刺した。


断末魔がこだました。









* * *




篝火の炎がパチパチと燃えている。


「―――俺を待っていただと・・・?」


龍作は相手を警戒しながらそう口にする。


「あんた、一体・・・」


「―――無礼者っ!!」


突如、無礼者扱いされ、龍作は顔をしかめる。


しかし、その人物を見て目を見開く。


「お前っ、霜月か・・・っ!?」


女房装束ではなく、かなり動きやすい格好をしてはいるが、間違いなく霜月だ。


そして、彼女が抱えている者と引き摺っているものを見て龍作は叫んだ。


「舞っ!!青風っ!!お前っ・・・!!」


「騒ぐな。気絶しているだけだ」


「・・・だが、青風のその傷は刀傷だろう?」


龍作が睨み付けると彼女は薄く笑みを浮かべた。


「そうだ。私がやった」


「・・・何のために?」


「確かめる事があったからだ」


「―――茨草」


巫女に諌める様に名を呼ばれ、茨草は切なそうな顔をする。


それは何を思ってなのか、龍作には分からない。




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