04









黄昏時をとうに過ぎた頃。


肩口を押さえながら龍作は急いで路地裏に駆け込んだ。


「・・・無様だな。まさか二匹いようとは・・・」


彼の手が押さえる肩からは止めどなく血が流れている。


さすがに血止めしなければと、龍作は懐から布を取り出す。


「思ったよりは深くなくて良かったが・・・」


彼は歯を噛み締めた。





遡る事数分前。


彼は青風と共に大内裏を退出した。


その帰り道、多数の妖に襲われたのである。


数匹の妖が、桜木邸の方へ向かったので青風をそちらへ向かわせた。


その直後、彼は怪我を負ってしまった。


『おのれぇーっ!!どこだー』


『・・・―――様に献上するのだ』


龍作は軽く首を捻る。


―――献上だと?


一体誰に?


肝心な所を聞きそびれた。


スッと腰の剣を抜いて構える。


奴等が血を嗅ぎ付けて来たのなら見つかるのは時間の問題だ。


一匹の妖が目の前を横切った。


『んー?・・・見つけたぞっ!!人間!!』


妖が叫んだと同時に龍作が斬りかかる。


『ギィヤァァァアアアッ!!』


断末魔がこだまする。


再び斬りかかろうとしたその時、不意に体が背後の闇に呑まれた。






[ 31/47 ]

[*戻る] [次へ#]
[目次]
[しおりを挟む]

感想を送る






(c) 2011 Kiri



下記は宣伝です。




「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -