05


そっと己の胸に手を当てて目を閉じる。


規則正しく動いている心臓。


しかし、妖を斬る刀であっても、どんなに優秀な陰陽師でも、自分を葬り去ることはできない。


この心臓を刀で貫かれようと、首を飛ばされようと、この身は何度でも再生する。


かといって、この恨みや思いを晴らした所で所詮消えはしないだろう。


そして、この心が晴れることも、またないのだろう。


「・・・・・・茨草、か」


何かがひっかかる。


何かがある。


彼女は何かを知っている。


確かめなければ・・・――――――。






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