05
そっと己の胸に手を当てて目を閉じる。
規則正しく動いている心臓。
しかし、妖を斬る刀であっても、どんなに優秀な陰陽師でも、自分を葬り去ることはできない。
この心臓を刀で貫かれようと、首を飛ばされようと、この身は何度でも再生する。
かといって、この恨みや思いを晴らした所で所詮消えはしないだろう。
そして、この心が晴れることも、またないのだろう。
「・・・・・・茨草、か」
何かがひっかかる。
何かがある。
彼女は何かを知っている。
確かめなければ・・・――――――。[ 25/47 ] [*戻る] [次へ#]
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