03

「・・・・・・で。お前、昨夜は一体何をしてたんだ?」


龍作の本日の仕事は内裏の警備だ。


自分の定位置に着くと、龍作は誰にも気取られないようにそっと青風に話しかけた。


「そもそも何でそれを師匠が知ってるんだ?」


「・・・・・・えーっとですね・・・。話せば長くって・・・じゃない、奴が言っていたことは知りませんよ!!何で知ってるんだ・・・?」


「うーん、まあいい。とりあえずお前の知ってることを説明しろ」


しばらく考えた後、青風はようやく話出した。


「昨夜、謎の女に襲撃されたんです。こう・・・髪が肩ぐらいで、随分動きやすい格好をしていましたね。腕もそこそこでした・・・」


「ふーん。謎の女ね」


「なんか、違和感がありました」


「違和感?」


「どうも俺のことを知っているみたいでした」


青風はそう言って地面を睨む。


「・・・・・・お前に見覚えは?」


「ありませんよ、たぶん。何かひっかかってるような気がしなくもないですが・・・」


「・・・そうか」


昨夜、青風を襲撃してきた短髪の女。


その身のこなしは人の領域を超えていたという。


だが、ずば抜けた異能の才を持っているものなどいくらでもいる。


龍作は現にそういう人物を知っている。


「さて、どうするか。こっちから何か仕掛けてみるか?」


「・・・・・・どう仕掛けるっていうんですか」


「それもそうだな。ま、そのうち何か仕掛けてくるかもしれないしな。それよりも・・・あの女房、どう思う?」


「・・・・・・そうですね。信用はしない方が良いでしょう」


「ああ。あの去り際の言葉、気になるな」


なんだか気になることが多い気がする。


そう愚痴ると龍作は屈伸をした。


どうも最近身体が鈍っている。


「あの霜月って女房のことですか?どうします?」


「別にどうもしないさ。―――向こうから手を出して来ない限りな」


そう、向こうから手を出して来ない限りは。














[ 23/47 ]

[*戻る] [次へ#]
[目次]
[しおりを挟む]

感想を送る






(c) 2011 Kiri



下記は宣伝です。




「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -