05




人々が行き交い賑やかな場所。


舞姫はそんな市が好きだった。


「うわー。久しぶりー」


頭に被っていたはずの衣をいつの間にやら片手に抱きかかえながら舞姫は市の中をはしゃぐ。


「本当に久しぶりだな」


「そうですねー。あ、糖菓子」


「青風、お前な・・・」


ひょっこり現れた青風は糖菓子やら唐菓子を見つけると、すぐさま龍作にねだる。


ちなみに舞姫はすでに遠くへ行っており見つけるのが大変だ。


だがまあ、舞なら大丈夫だろう、たぶん。というのが龍作の考えだ。


舞姫を女と侮ってかかったらどんな男だってただじゃすまない。


何たって師は俺と青風なのだから。


そう結論付けて青風は舞姫の後を追いかけるのを諦めて青風に菓子を買ってやる。


それでもやっぱり気になるし心配になる。


舞姫に言ったら怒られそうだけど・・・。


「なあ、青風・・・ちょっと・・・。・・・って、あれ?」


先ほどまで隣にいたはずの青風がいない。


龍作は呆然とする。


―――あいつ、どこへ行った。









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