第一話



―――朝日が昇り、鳥の囀りが聴こえる。

舞姫はゆっくりと瞼を開く。

・・・あれは、夢?

視界に飛び込んで来たのはいつもと変わらない見慣れた天井。

何も変わらない。

変わらないはずなのに、この違和感は何だろうか?

否、違和感などではなかった。

この部屋に、妖気が満ちている。

「どうしたら・・・」

妖気が満ちているどころか几帳やらなんやらいろいろ散らかってもいる。

取り合えず、自分付きの女房に知られるのは間違いなさそうだ。



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(c) 2011 Kiri



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