短編(ハンター) | ナノ
逃げるなんて許可しないし赦さない。(SS)/過去拍手文 [ 4/4 ]

「シャルシャル、あのね」
「んー」
「あの、ほらあれ、面白かったよ」
「…全然わからないよ」
「だからー、えっと」
「…」
「…だめだー、思い出せない。あ、このお菓子食べる?美味しいよ」
「…ん。ちょうだい」
「あ!そうだ、今日せっかくだから水族館いかない?できたばっかのところ」
「えー、今日はもういいじゃん。家で」
「そうやっていつも言うじゃん。最終的にはどこにもいかないしさ。ほとんど家にも居ないし、いっつもクロロといるし、この際だからクロロと付き合えばいいのに」
「ちょっと、気持ち悪いからやめてよ」
「…」
「…」
「…」カチカチカチ…
「…」
「…」ブブブ、カチカチカチ…
「…」
「…私、帰るわー」
「え、なんで?」
「え、だって今日特に何もしないで家でグダグダするんでしょ?それなら私見たいドラマ録画してたからさ。それ見ようと思って。それから今日の夜本当は遊びに誘われてたんだ、一度断ったけどいま連絡取れたし私も実は忙しいのだよ、シャルナークくん。」
「…。」
ブブブ…「はいはい。もしもーし、うんうん。えー、それはめんどくさいなー
まぁいいけど。うん、うん、
…ん?シャルどうしっ……はっ、シャル…ふ…っ…。」




『もしもーし!もしもし?ちょっとどうし、』
「もしもし?俺この娘の彼氏なんだけど、今日は俺と遊んでるからまた別の日に誘ってね、じゃ」
『…え、』

ブツ…ツーツー

「え、ちょ。…シャル?もしかして、おこってるのかなー?」
「別に怒ってないけど」
「え…怒ってんじゃん。」
「心当たりあるの?」
「…帰ろうとしたから?」
「3割正解。はい、罰ゲームね」
「は!?ちょ…ん、シャル、ここ玄関…ッ…ちょっと!」
「いいじゃん、燃えるんじゃない?たまにはこういうのも」



逃げるなんて許可しないし赦さない。

title:揶揄


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