ザマ「見ろ、この失態をやらかしたのは私だ、罵倒してくれ……」
ハツ「この大変な時になんだその緑の肌は! 呑気に光合成してる場合か!」
ザマ「そういうズレた感じのはいらないから」



ハツ「どうしたザマス、やはり雨の日は光合成が出来なくて調子が悪いか?」
ザマ「おまえだってまるで死人のように顔色が悪いぞ……そっちこそ体調が悪いのではないか?」

ハツザマ「HAHAHA」



ハツ「耳の形が合わなくてヘッドホン使いにくいな」
ザマ「私なら邪魔な部分を切り落とすな いつでも治せるし」
フュ「イヤホン買えばいいじゃん……」

ハツザマ「あっ」



ハツ「口の狭いフードを被りたい時にどうしても耳が引っかかるのが解せない」
ザマ「シルエットが歪な形になるのが気に食わん、私なら耳は出すな」
フュ「でも耳出すと風ですぐ脱げちゃうし耳当てもつけられないから結局耳寒いよね」

ハツザマ「わかる」



フュ「あー、耳が入らないからセーターの首がどうしても広がっちゃうよ キミのあの力で服着せてよ」
ザマ「知るか 耳を折ればいいだろう」
フュ「痛いじゃん、ボクの場合メガネもかけてるんだよ?」
ザマ「外せ」

ハツ「ザマス、服を傷めないように着せてくれないか?」
ザマ「いいぞ」
フュ「」



ハツ「ザマス……耳を温めてくれないか、おまえの手は温かい」
ザマ「仕方ないな、私だって耳が寒いのだぞ」
ハツ「オレは鼻も寒いんだ」
ザマ「……私の鼻が潰れていると言いたいのか?」
ハツ「いや鼻の高さにコンプレックス持ちすぎだろ」



ザマ「ふたごがどこを見ているのか分からない、話を聞いてくれているのかどうか……」
ハツ「カミンはきちんと見返してくれるが、オレンはゲーム脳だから喋っている相手の胸の辺りを見ているぞ。退屈な説教でなければ返事は適当でもちゃんと聞いてくれているから安心しろ」
ザマ「ゲーム脳」



ハツ「温泉地に視察に行った時は、ゴーグルが曇りすぎて全然見えなかったなあ」
ザマ「ああいう暑くて湿っぽいところは苦手だ、眼帯の下が蒸れて痒くなる……」
フュ(外せばいいじゃん)
ハツ「それは違う……」
フュ「いきなり反応しないでよ」



ザマ「そんな……そんなことってないだろう……」
フュ「どうしたの? そんな深刻そうな顔して」
ザマ「こ、こめかみのところに白髪が混じっておる……」
フュ「ボクは天才だから12歳の頃には混じってたよ そんなに気にしなくていいでしょ」

ハツ(何言ってるんだこいつら……)



ザマ「ハーツ! お前には私の日焼け止めクリームを盗んだ犯人がわかるのだろう!?」
ハツ「悪いがわからないな……」
ザマ「何故だ!! この私がうっかり忘れ物をしたとでも言うのかっ……!?」

ハツ(オレン、お前の気持ちはよくわかるぞ……ザマスって日焼けしたら何色になるんだろうな……)



ザマ「カンバーのやつがホールのソファで白目剥いてひっくり返ってるんだが……あれは大丈夫なのか?」
フュ「あれは寝てるだけだよ、なんでか知らないけど白目剥き癖ついちゃってるんだよね」
ザマ「白目剥き癖」
フュ「この前その状態で話しかけたら白目のまま応答したから、多分」
ザマ「癖が強い」



ザマ「ハーツ、実は私は声でグラスを割ることができるんだが」
ハツ「えっそれはすごいな」
ザマ「前酒の席でそれを披露していたらラグスが、それこそグラスの割れそうな悲鳴をあげて逃げていったんだが」
ハツ「なんでオレ普通にハブられてるんだ?」
ザマ「やはりあやつの頭も割れてしまうのだろうか……」
ハツ「多分それはないがやめてあげてくれ。というかなんでオレ普通にハブられてるんだ?」



ハツ「夏になるとふたごが恋しくなるな。特にアイスを食べた後に触るとひんやりぷにぷにで気持ちいいんだ」
ザマ「冬はカンバーだな。近くにいるだけで暑苦しい」
フュ(枕草子)
ハツ「余計なことを考えないでくれ」
フュ「勝手に聞かないで!?」



ーーー



Z「ついったーというのは面白いな! 今度仲良しのフォロワーとオフパコすることになったぞ」
H「は?」

Z「?」←ただオフで会うことだと思ってる



F「ちょっとZ、キミ最近成績悪いよー? 体の具合は悪くはなさそうだし、もしかして何かあった? 洗いざらい報告してほしいんだけど。」
Z「それが……HとLがその、ベッドの上で交合っているのを見てしまって……」
F「あー……ボクから注意しておくから安心して。」
Z「ち、違う……」

F「何が違うの」
F「普通、オスは四つん這いになったメスの背後で動いているだろう? ずっと勘違いしていたのかもしれないが、Hは女で、Lは男だったのか……?」
F「待ってそれボク聞いてない」



Z「Hよ、聞きたいことがあるのだが」
H「なんだいZ、何でも聞いてくれ」
Z「これはなんだ?」ボロン
H(ディルド!!!)

Z「……何か知っていそうだが、これは何なんだ?」
H「それはだな、あー……主に人間が使うおもちゃだ」
Z「そうか……なるほど、この吸盤を使って遊ぶのだな!」ベチョ
H「オレの部屋のドアにそんなもんつけるな!汚い!」バッ

Z「汚い……?」ベリッ
H「その……Z、それはどうして手に入れたんだ?」
Z「それはだな、年末にクリスマス会でプレゼント交換をしただろう、その時に回ってきた」
H「そうか……」

H(Fの奴に違いないな……後でこってりしぼってやろう)(消去法)

Z「しかし人間の玩具か……私には必要ないな、玩具ならふたごにあげれば喜ぶだろうか」
H「それはマジでやめてくれ、おまえが使わないならオレが預かっておく」
Z「そうか、処分するにも困っていたからな。すまないな……」
H(危ないところだった……)フゥ…

Z「そういえばFが呼んでいた、ラボに行ってみたらどうだ」
H「それはちょうどいい、行くとするよ。ありがとZ……」

F「H〜? いる〜?」ガチャ
F「いないか……ってなんでこれがHの部屋にあるの、あれは間違いなくZの手に渡ったはずなんだけど……あっ(察し)」




Z(長時間座っていたせいでケツマンコが痛いな……)
H「!? すまないZ、いまものすごく不穏なことを考えなかったか?」
Z「? 人間は臀部のことをケツマンコと言うのであろう?」
H「」(頭抱え)

H「うーん……その使い方は厳密には間違っているというか非常にマイナーな呼び方なんだ、早急に改めろ。というかどうしてそんな言葉を知ったんだ」
Z「Lに荷物の整理を頼まれて……処分する予定の本を何冊か読ませてもらったんだ」
H「あいつ……!」
Z「?」

H「とにかく、尻は尻でいい。今後そんなマイナーな言葉は使わず、神が人間に向けて使う最もメジャーな言葉選びでいいんだ」
H「あと、そうして人間の知識を学んでこちらに寄り添ってくれるのは助かるが、特にLやFが持っている薄めの本は読むな、人間の世界でもあまりよろしくない」
Z「そうか……」

Z「ところでH、窃視するつもりはなかったんだが、おまえは昨日の夜中に裸で自分の尻を触って何をしていたのだ?」
H「……それはケツマンコ弄ってましたすみません!!!!!!」




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